筑波山・筑波山麓ガイド

つくば道

「日本の道百選」にも選ばれている『つくば道』は、徳川三代将軍・家光の時代に筑波山の参詣道として開設されました。現在でも道標や土蔵造りの家並みなどに江戸時代の面影を感じさせる風景が残り、往事の信仰の道を今に伝えています。


平沢官衙遺跡(ひらさわかんがいせき)


平沢官衙遺跡は、奈良・平安時代に筑波郡の役所(官衙)があった遺跡で、国指定史跡に指定されています。

また、校倉(あぜくら)、土壁双倉(つちかべならびくら)、板倉の3棟の倉庫を復元しており、案内所を併設しています。

所在地 305-4213 茨城県つくば市平沢353
案内所 029-867-5841 / 月曜休み 9:00 16:30
交 通

つくバス(北部シャトル)「筑波交流センター」下車、徒歩30分。

または「筑波交流センター」よりつくバス(小田シャトル)「大池・平沢官衙入口」下車。

「筑波山口」より土浦駅行きバス「大池公園」下車。いずれも徒歩5分。

hirasawakanga-dsc00038.jpg
hirasawaYoru-DSC00041.png

北条


つくば道の出発地点にあたる北条の商店街には、江戸末期から明治・大正にかけての店蔵(みせぐら)が残り、国登録有形文化財の宮本家や田村家の店蔵を見ることができます。

そのほかに、昭和の近代和風建築で、当時の最先端の技術が用いられた国登録有形文化財の旧矢中邸も見ることができます。

tsukubamiti.png
miyasei_okura.jpg

神郡(かんごおり)


神郡の入口にある田井郵便局から道を進んで行くと、道の両側に店蔵や立派な門構えの家々が立ち並び、歴史的な街並みと筑波山が絵になり、人気ビュースポットのひとつになります。

神郡にある普門寺(ふもんじ)は、開基は鎌倉時代ともいわれ、境内右手には見事な庭園があります。地元の筑波石を使った三光之滝。近年庭石として人気の筑波山から産出される筑波石は丸く形が定まらないため、高い石組みの技術が必要とされますが、普門寺の庭園は地元の作庭家の手によるもので大小様々な筑波石が美しい景観を形成しています。

tsukubamichikang.jpg
humonji.png

筑波6丁目


つくば道の筑波6丁目から上は、筑波山神社の祭礼、御座替祭(おざがわりさい)の神輿渡御(みこしとぎょ)が行われるスタート地点で、「6丁目の鳥居」と呼ばれる石の鳥居の脇には、芭蕉の高弟のひとり服部嵐雪(はっとりらんせつ)の句碑が建ちます。

急な坂を登り、つくば道が終わりに近づくと石段が現れ、木造の「旧・筑波山郵便局」のほか、参道に立ち並んだ旅籠(はたご)や茶屋などの面影を家並みに見ることができます。

tsukubamichi_11.png
tsukubamichi_12.jpg