「安全」への取り組み

安全・安定輸送を支える主な対策

完全立体交差

全線(58.3km)がトンネル・高架橋・橋りょう等であり、踏切事故の要因となる道路との平面交差は一切ありません。

自動列車制御装置(ATC)・自動列車運転装置(ATO)

自動列車制御装置(ATC)は、列車の衝突や脱線等を防ぎ、運転を安全にサポートする装置で、曲線やこう配、先行列車との距離を考慮した速度情報を常に受信し、走行速度が定められた速度を超えた場合には自動的にブレーキが作動し、列車の安全を守っています。
自動列車運転装置(ATO)は、乗務員がお客さまの乗降を確認しドア操作を行い、車両ドアとホームドアが閉じた後、運転席の出発ボタンを押すと、次の停車駅まであらかじめ定められた運転パターンにしたがって列車の起動から加速、減速、そして駅での定位置停止制御に至るまでの運転操作を自動的に行います。
130km/hの高速で快速列車など複数の種別の列車が走行する線区でATO運転を採用したのは、国内で初めてです。
また、列車運行の使用電力量を節減させるため、惰行制御を取り入れました。これにより、乗り心地の向上などを図ることができました。

ホームドア

ホーム上の安全確保のため全駅にホームドアを設置し、ホームからの転落防止や走行中の列車との接触防止を図っています。ホームドアの開閉は、乗務員が運転席で行っています。

ホームドア支障物センサーの3D化

車両ドアに荷物を挟んだまま列車が出発するいわゆる「ドア挟み」に対応するため、2016年度から、駅係員によるホームドア内側の目視確認、車両ドアのドア挟み検知センサーの検知精度の検証、ホームドア支障物センサーの3D化の実証試験などに取り組んできました。これらの取組の結果を踏まえ、2018年度から2021年度にかけて、一部の駅においてホームドア支障物センサーの3D化を行いました。

ホームドア支障物センサーの3D化 実施駅

TX02 新御徒町駅2番線、TX04 南千住駅2番線、TX05 北千住1番線、TX08 八潮駅4番線、TX09 三郷中央駅2番線、TX10 南流山駅、TX12 流山おおたかの森駅3番線

非常通報装置

列車内で急病人が発生した場合などの緊急連絡用に、車内非常通報装置を設置しています。(各車両に2カ所、2・5号車の車いすスペースに1カ所。TX-3000系は、各車両に2カ所、各車両のフリースペースに1カ所設置)

ボタンを押すと乗務員室につながり通話することができます。乗務員が対応できない場合は、総合指令所につながり通話することができます。
また、ホームドアや多機能トイレにはインターホンが設置され、駅係員と連絡をとることができます。