
Interview
駅長として乗客の安全を守り
未来を担う“TXパーソン”を
育てる
運輸部 北千住駅務管理所
寺川さん
2005年入社 / 航空・運輸学科

01新鉄道の開業に
立ち会いたかった
私が就職活動をしていたのは、当鉄道が開業する前。「新しい鉄道が開業するらしい」と聞いて、ぜひともその貴重な機会に社員の一人として立ち会いたいと思いました。さまざまな仕事があるなかで、私が一番興味を持ったのが駅務員の仕事です。学生時代に接客のアルバイトをしたことがあり、そこで身に付けたコミュニケーション力を仕事のなかでぜひ生かしたいと思いました。
2005年に入社して、まず配属されたのが北千住駅務管理所です。そこで駅務員デビューをして、その後、20年弱のあいだに、情報指令の経験を3年ほど挟みつつ、守谷駅務管理所、つくば駅務管理所、秋葉原駅務管理所と、さまざまなエリアの駅務員を経験しました。現在は再び北千住駅務管理所に戻って助役として管理業務を担っています。
秋葉原・北千住駅務管理所が管轄する都心寄りの駅は海外からのお客さまやビジネス利用のお客さまが多く、守谷・つくば駅務管理所内は観光を目的とされるお客さまや学生のお客さまが比較的多いなど、駅務管理所それぞれに特徴があり、求められる接客も実は異なります。そうした違いを楽しみながら、お客さまに合った接し方を考えて実行できることが、当社で働く面白さの1つといえるでしょう。

02駅で働く上で
大切にしていること
駅務員のミッションは、お客さまに安心・安全・快適を提供すること。その実現のために必要となるのは、まずは「チームワーク」です。駅務員同士が密に連携を取り合い、報告、連絡、相談をしっかり行うことがとても重要です。さらに、例えばホームにゴミが落ちていたら自ら拾って捨てるなど、ちょっとした気づきをしっかりアクションにつなげていく「フットワーク」の軽さも重要です。そうしたなかで、「丁寧に対応してもらえてありがたかった」などとお客さまに感謝していただけたときには大きな喜びを感じます。
駅長である現在の立場で一番やりがいを感じるのは、入社したばかりの新人の駅務員たちが、経験を重ねて一歩ずつ成長し、自ら率先して動けるようになった姿を見られたときですね。新人たちをサポートするなかで、「こんなやり方はどうでしょう?」というように、何かを私に提言してきてくれたときには、まず「ありがとう、よく気づいてくれたね」と褒めるようにしています。実は私も、そうした褒めてくれる上司のもとで育ってきました。そのおかげでいつも前向きに仕事に取り組めましたし、何か不安があったときにも一人でため込むようなことはありませんでした。こうした当社にある良い文化は、自分も守りつつ、しっかり後輩たちに継承していきたいですね。
03経験の先に広がる
未来の可能性
ずっと駅の仕事に従事してきて、駅への思い入れは人一倍あると自負しています。今度は管理者として全ての駅務管理所を経験してみたいという気持ちと、もう一つ、助役としての情報指令の仕事にも興味をもっていて、全ての駅務管理所で培った経験をぜひ活かしてみたいという思いもあります。まだ目標は1つだけには絞り切れませんね。
地域密着の鉄道会社であり、開業とともに沿線の開発が進み、人口もどんどん増加し、鉄道も街も成長しています。そうした発展や成長を追い風にしながら、自分自身も成長できることが当社ならではの一番の魅力だと思います。さらに、専門知識、接遇技術といった仕事のスキルだけでなく、規律や協調性などの人生において重要な価値観が自然と身に付けることができます。一人ひとりの力が重要視される職場ですので、やりがいが日々感じられます。きっと充実した毎日を送ることができるでしょう。
また、当社で実現できるキャリアパスも多彩です。入社して駅務員を経験したのち、そのまま駅務員としてキャリアアップしていくこともできますし、そこから乗務員や本社へとチャレンジすることもできます。ぜひ、皆さんにも、当社でさまざまな経験を積みながら豊かな人生を築いていってもらいたいですね。


Daily Schedule 1日のスケジュール
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09:00
出勤・点呼
前の勤務者からの業務引き継ぎをうけ、駅長として前の勤務者の退勤点呼(仕事に異常がなかったか・次回の勤務の確認)をおこないます。
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09:30
朝の業務
PCで通達類のチェック/構内巡視(係員は、窓口や券売機の締切業務・窓口でのご案内を実施。)
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13:00
休憩(駅長は最後に休憩)
休憩室でテレビを見ながら雑談をして、まったり過ごします。
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14:00
日中業務
不審物への警戒や安全確認のために構内巡視をおこないます。その他、前日の売上金の確定作業などの事務作業を実施。(係員は遺失物整理、広告物管理等の事務や窓口でのご案内を実施。)
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18:30
夕方の業務
夕方のラッシュ時はお客様の利用が増えるため、ホームでの放送や構内巡視を通して安全確認をおこないます。
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20:00
休憩(60分)+休憩(45分)
休憩室や寝室で、まったり過ごして、夜の業務に備えます。
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22:30
夜間の業務
お客様は少し減るものの、飲み会帰りの方も多く気の抜けない時間。遅番係員と連携し、最終列車の案内放送や終電後の閉館作業をおこないます。(早番係員は始発列車対応のため、先に就寝。)
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01:20
シャワー・就寝
終業後すぐ、係員さんから先にシャワー等の就寝準備をしてもらい、翌日に差し支えないよう早めに休んでもらいます。
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06:50
起床・朝の業務(朝ラッシュ対応)
駅が一番混雑する時間。ホームでドア閉め等の安全確認をしつつ、遅れがある場合は、運行状況をお客様へ細かく伝えます。
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08:30
点呼・引継ぎ
管理者は次の勤務者の点呼をとり、前日の輸送状況や通達事項を伝えます。また、交代する管理者へ細かく業務の引継ぎをおこないます。
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09:15
退勤
終業後はすぐに帰宅し、妻の手料理で癒された後に昼寝をします。時には、同僚と食事に行って日頃の疲れを発散することもあります。
※勤務はあくまでも一例となります。
※勤務駅や役割によって業務が異なる場合があります。