つくばエクスプレス

TX無線LANサービスの仕組み

導入背景

近年、駅構内で公衆無線LANサービスが利用できる場所が増えてきました。この公衆無線LANサービスは、駅構内のみならず、空港やカフェ、ホテル等でも利用できる場所が増加しており、着実に普及、拡大しています。
しかしながら、これまでの公衆無線LANサービスは、限られた範囲内(点)での利用となっており、駅と駅を結ぶ線、すなわち列車内でも利用したいという期待が高まっていました。
高速で走行する列車内からインターネットにアクセスする形態としては、PC等の端末に携帯電話やPHSを接続して通信を行う方式が一般的に使われており、特殊な例としては列車〜地上間を携帯電話やPHS回線を用いて接続し、列車内には無線LANを設置する形態も考えられています。

しかし、これらの方式では、通信速度は最大数百kbps程度に制限されており、走行中に接続する基地局が切り替わる際には接続が不安定になったり、通信が途切れてしまったりすることもありました。さらに、これらの方式では使用した分だけ料金が課金されてしまうため、コストが高いという問題もありました。

首都圏新都市鉄道が運営する「つくばエクスプレス」はITの拠点である「秋葉原」と、研究学園都市「つくば」とを結び、途中駅には多くの大学や研究機関のある「柏の葉キャンパス」を通ることから、ITに対して熱心なビジネスユーザーや研究者、学生といった方々に多くご利用いただけています。

こうしたことからも列車内にて公衆無線LANが利用できる環境の実現に向け、インテル株式会社、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社と共同で「列車内高速インターネットアクセスシステム」を開発し、約1年間の実用化実験を経て、開業1周年となる2006年8月に秋葉原〜つくばを結ぶ列車内で公衆無線LANサービスを開始いたしました。

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スポット(点)での公衆無線LAN

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シームレスな「線」での無線LAN

列車無線LANの仕組み

本システムは下記技術によって、高速で走行する列車内で公衆無線LANサービスを提供可能にした国内初の実用化システムであり、世界的にも画期的なシステムです。

  1. 高速ハンドオーバー技術
    高速走行時のIPコネクション維持を可能にし、無線エリアを跨ったハンドオーバー時にも中断のないシームレスな通信を可能にしています。
  2. 列車-地上間の無線回線構築技術
    全長60km、20駅の鉄道線路・施設内において、高速且つ安定した無線回線の確保を実現しています。
  3. 公衆無線LANアクセスポイント共用化技術
    複数の公衆無線LAN事業者による列車内でのサービス提供を可能にしています。
  4. オールワイヤレス化技術
    ユーザ回線、列車-地上回線、列車内基幹回線、地上局-地上中継局間の中継回線をすべてワイヤレスで実現しています。
  5. ワイヤレスシステムインテグレーション
    1〜4をはじめとした様々な技術を効果的に組み合わせることにより、本システムを実現しています。

フレッツサポート

Mzone

TX無線LANサービス 駅構内や高速移動中の列車の中でもインターネットが可能